2025年12月11日 木曜日 9:50:32
筋トレと糖尿病
今回は、皆様の筋トレに対するモチベーションを上げる1つの要素になることを説明いたします。
食べ物に含まれる糖(ブドウ糖)は、血液を通って体の細胞に運ばれていきます。
その中でも、特にたくさん糖を受け取ってくれるのが 筋肉 です。
筋肉はいうなら “糖をしまっておける大きな倉庫” です。
■ 筋肉が少ないとどうなるのか
- 倉庫(筋肉)が小さい
- 食事で入ってきた糖をしまえる量が少ない
- 血液の中に糖が余りやすくなる
- その結果、血糖値が上がりやすくなる
血糖値が高いままだと体に悪いので、体は糖を細胞に運ぶために インスリン というホルモンを使います。
■ インスリンが大量に必要になる理由
インスリンは「糖を細胞の中に入れてください」と命令する役割です。
しかし筋肉が少ないと、しまえる場所が少ないため
同じ量の糖でも、血糖値を下げるにはたくさんのインスリンが必要になります。
すると、
- すい臓はインスリンを大量に出し続ける
- 体はだんだんインスリンに反応しにくくなる
- さらに多くのインスリンが必要になる
という悪循環が始まります。
これが「インスリン抵抗性」という状態で、糖尿病に近づいていきます。
■ 逆に筋肉が多いとどうなるか
- 倉庫が大きい
- 食べた糖をすぐにしまえる
- 血糖値が上がりにくい
- 少ないインスリンで血糖が下がる
つまり、筋肉が多い人は 糖の処理が得意な体 になります。
■ まとめ
- 食べた糖の行き先として、一番重要なのが筋肉
- 筋肉が少ないと糖が血液に残りやすく、血糖値が上がる
- そのせいでインスリンが大量に必要になる
- 筋肉が多いと血糖値が上がりにくく、糖尿病の予防にもつながる
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