2025年12月7日 日曜日 15:47:30
急に寒くなると身体が痛むのは「老化」ではありません。原因は“気温の変化”でした。
「昨日まで大丈夫だったのに、今日だけ急に痛い」──その理由
季節の変わり目や、急に冷え込んだ日の朝に
- 腰が痛い
- 首や肩が固まって頭痛がする
- くいしばりや顎の緊張が強い
- 膝や坐骨神経の痛みが出る
こういった症状が突然現れることがあります。
多くの方は
「運動不足かな」「歳のせいかな」「姿勢が悪いのかな」
と考えがちですが、実は最も大きな原因は“寒くなること”ではなく“急に寒くなること”です。
身体の中では何が起きているのか
気温が急に下がると、身体は“危険から守るモード”に入ります。
- 自律神経が強く緊張する
- 血管が収縮し血流が低下する
- 酸素・栄養が筋肉や関節に届きにくくなる
- 筋肉・筋膜が硬くなる
- 神経が痛みに敏感になる
この一連の反応によって
急に痛みが発生しやすくなります。
普段は問題のない場所まで影響が出るのは、これが理由です。
では、なぜ“毎日寒いと平気になってくる”のか?
寒さが継続すると、身体はその環境に合わせて調整を始めます。
- 代謝が上がり、基礎体温が安定しやすくなる
- 褐色脂肪が働き、発熱がスムーズになる
- 血管の収縮反応が安定してくる
- 神経の過敏さが落ち着く
つまり、
身体が“この気温で生きる”仕様に切り替わるのです。
寒さ自体が悪いのではなく、
急な温度変化こそが痛みを引き起こしやすいということです。
実際に痛みが増えるタイミング
整骨院・鍼灸院では、毎年ほぼ決まった時期に来院数が増えます。
- 前日より急に気温が下がった日
- 冷たい雨・雪が降った日
- “寒波”が来た日
ぎっくり腰・寝違え・肩こり悪化・頭痛・顎関節の不調・坐骨神経痛が
一気に増える背景には、上記の生理反応があります。
今日からできる予防策
難しいことは必要ありません。
- 首・お腹・腰を冷やさない
- 入浴して“深部体温”を上げてから就寝する
- 朝や寒い日は白湯で身体を温める
- 寒い屋外で肩をすくめて力まない
どれもシンプルですが、効果は大きいです。
鍼灸治療でももちろん予防は可能ですので、お気軽にご相談ください。